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病院長のご挨拶


病院長
布施 秀樹

新年度を迎えて

 昨年は、年初より未曽有の新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、第2波、第3波を経て、今年に入り流行状況は第4波の様相を呈しています。3回目の緊急事態宣言の発出や蔓延防止等重点措置の適用が検討されるなど感染の状況は、一向に収まる気配がなく引き続き感染防止に向けての対応が必要になっています。日常生活も新しい生活スタイル、すなわち不要不急の外出を控える、3密を避ける、マスク着用、手指衛生の励行などの行動変容が求められています。

 当院においては、早期より新型コロナウイルス感染症に対してさまざまな対策を講じてきました。そういう中、昨年12月に院内感染が発生し、所管保健所などのご指導を仰ぎながら、その制御に向け対応し、幸いにして比較的短期間で収束することができました。多大のご心配とご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。現在、病院外にプレハブを設置し発熱かぜ外来を開設しておりますが、これにより発熱などの症状でコロナ感染を心配される患者さんにインフルエンザならびに新型コロナウイルス感染症の診断が可能となることに加えて、それ以外で当院を受診される患者さんが安心して来院できる診療環境となっております。入院や手術目的の患者さんにはPCR検査を実施し、万全の感染対策を講じています。なお、感染防止の一環として、全職員の検温を実施し、院内に入られる方の玄関での体温、健康チェックやご家族の面会禁止などの制限を設けさせていただいております。そのことにより、なにかとご不便をおかけすることも少なくないと思われますが、何卒ご理解とご協力のほどお願い申し上げます。

 国内でコロナワクチン接種が始まり、当院においても院内の職員から接種が開始されました。今後、近隣にお住まいの方の接種が順次行われると思います。その体制づくりを鋭意進めており、当院としても地域の皆様が安心して接種を受けられるよう全力を挙げて取り組みたいと考えております。

 さて、当院は平成28年12月に現在の地に新築移転してから、5年目を迎えます。「患者さま一人ひとりのかけがえのない人生の支えとなれるように人に優しい医療・看護・介護を実践します」を理念に掲げ、地域の中核病院として、他の医療機関とも密に連携をとりながら、地域医療に貢献することを目標としています。急性期から療養期、在宅医療などを一体的に提供することを目指し、診療科は、内科、外科、整形外科、小児科、眼科、泌尿器科など20余りから構成されています。乳腺外科、糖尿病内科、循環器内科、神経内科、呼吸器内科などの専門外来も設け、多角的な診療を実践しています。新病院に新たに開設された緩和病棟は専従医師、緩和ケア認定看護師を中心に運営されています。多職種が連携して、患者さんの特性に応じた体の痛みの管理と心のケアに対応しています。健診センターでは、人間ドック、脳ドック、胃ドックなどをはじめとして、がん検診など各種検診を行っており、さまざまなニーズに応じたコースを用意しています。人工透析センターは、ここ数年、患者さんが大幅に増加し、医師3人体制で導入から通院および入院透析まで対応しています。アクセス造設ならびにその管理も実施し、基本的に一連の診療が院内で完結できる体制となっています。最近、整形外科で再生医療の一環として、自己多血小板血漿(PRP)療法が始まりました。患者さんご自身の血液中の血小板からPRPを作成し膝関節に注入し、変形性膝関節症やスポーツ障害などで損傷した組織の回復を促して、膝の痛みの改善を期待する治療です。消化器内科では、炎症性腸疾患の診断治療のための小腸内視鏡の導入や内視鏡的粘膜下層剥離術による治療、消化管ステント挿入術なども加わり、診療の幅が広がっています。これから電子カルテシステムの整備、病院機能評価認定の更新受審なども控えており、新築移転5年目を節目として、地域の皆様に一層信頼される病院づくりを目指したいと考えています。

 今後とも院内のコロナ対策をしっかりと講じながら、安全安心の質の高い医療を提供できるよう職員一同、日々努力して参りたいと思います。皆様にはさらなるご支援、ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。

令和3年4月

医療法人社団聖仁会 白井聖仁会病院

病院長 布施秀樹